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感性の衰退

高校生の頃、ギュスターブ・モロウ展に出かけた時の話。勿論初めてで予備知識も無く、本で見た位だった。それが、はまった?というのかねぇ・・・見て廻ってるうちに段々感極まってきて、ある一枚の絵(何かは覚えてない)の前で滂沱の涙!これはなんじゃ~という感じ、を経験した。それから幾星霜、50歳の頃パリに旅行。もちモロウ美術館にもいった。全部彼の作品だ。油絵、素描、デッサン・・・彼の自宅がまるごと美術館で雰囲気あり。それが、ふんふん、これか、という感じで至極冷静。もっと感激するはずなのに。作品の素晴らしさに変わりは無いのに。結局自分が変貌しているのだ。名画をみて泣くほど感激する感性はもう無い。愕然!ともしなかった。これが年齢を重ねるって事。我々凡人には楽に生きる処世術なのかも。
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by jwalk-suki | 2011-09-16 10:46 | 脊髄小脳変性症 | Comments(0)

脊髄小脳変性症を患うの記


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